アメリカの大学生活---日記

ミネソタ州立大学ムーアヘッド校 会計学部を5月に卒業して帰国し、税務の仕事してます。

ACCT勉強ノート: Business Law

問題演習に使えそうなブログから引用。

uscpa11.seesaa.net

<問題>
Which of the following will be legally binding despite lack of consideration?
1. An employer's promise to make a cash payment to a deceased employee's family in recognition of the employee's many years of service.
2. A promise to donate money to a charity on which the charity relied in incurring large expenditures.
3. A modification of a signed contract to purchase a parcel of land.
4. A merchant's oral promise to keep an offer open for 60 days.

<ヒント>
形式的には約因の存在が認められないものの、約束に対して何らかの法的な効果を認めないとすると、きわめて不都合な結果が生じることがあります。それが約束的禁反言(Promissory Estoppel)で、約因の代わりに機能し、その約束を法的拘束力のあるものにします。

<解答>
2

<解説>
慈善団体に寄付をすると約束したものの、その約束を信頼して慈善団体に大きな出費が発生しているため、Promissory Estoppelの適用を受けます。
Promissory Estoppelの成立要件は次の3つです。
①約束を信頼して行動し、その結果不利益をこうむったこと。(detrimental reliance on a promise)
②約束を信頼したことが合理的で予想可能な範囲であったこと。
③約束に法的強制力を与えないと損害が生じてしまうこと。

問題の選択肢1は、この要件が満たされません。3は、コモンローでは既存契約の修正は新たな約因が必要ですので、誤り。4は、UCC適用のFirm Offer に該当するので、申込みが書面で商人により署名されている必要があるので誤り。

<前回の復習>
供給曲線のシフトについて学びました。供給曲線がシフトする要因としては、次のようなことが考えられます。
技術革新、要素価格(原材料や労務費など)の変化、他の製品の価格変動、税金や補助金の変化、市場への新規参入や退出。